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11/21 若い時に苦労は買ってでもしろ

今日は、ネットで見つけた考えさせられるお話をご紹介
したいと思います。信憑性については定かではありません。

しかし、非常に考えさせられるものでありましたので、
ご紹介したいと思います。

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時は第2次世界大戦末期。

とあるドイツ人が、戦争に狩り出されました。

彼は、当時15歳。ヒトラーユーゲントでした。

ヒトラーユーゲントとは、ドイツのナチス党内の青少年組織
だそうで、10代の子供たちが所属し、終戦前には、戦場に
出兵する子供たちも多かったそうです。

というわけで、迫り来るソビエト軍を撃退すべく、ベルリン
攻防戦に参加しろという命令を受けた彼は、同世代の友人の
兵士たちと一緒に、その場所へ向かいました。

到着すると、大勢の兵隊がそこにはいたそうで、その人たちを
かき分け、なんとか指揮官のいる場所にたどり着いた彼ら。

しかし、その指揮官は、彼らに一瞥をくれるなり、

「子供がなにをしている! 戦争は大人の仕事だ! 子供は家に帰れ!」

と追い返されそうになったそうです。

しかし、彼らも、命令を受けてきているので、はいわかりました
と帰るわけにはいきません。

なおも食い下がる彼らに対し、指揮官も頑として譲らず、
帰れの一点張り。

しかし、しばらく押し問答が続いた上、最後にその指揮官が
言った一言で、彼らは家に帰ることにしたのでした。

さて、その指揮官はなんと言ったのでしょうか。
指揮官は、若い彼らに対してこう言いました。

「戦争は大人の仕事だと言っただろう。

君達は家に帰れ。

そして家族がまだ家にいるならできるだけ家族と西へ向かえ。

絶対に東の我々のところにはくるな。

西だ西へひたすら向かうんだ」

それでもなお、納得しないで食い下がる彼らに対し、
指揮官は、寂しそうにこう言ったそうです。

「この戦争はもう負けだ。

君達もうすうす気がついているだろう。

私たちは君達子供や、娘達を守るため、
時間を稼ぐだめにソビエト軍と戦う。

君達が私の言うことを聞いて西へ逃げてくれれば
私達には戦う意義が生まれる。

負けるとわかっている戦いだ。

せめて君達を守るという意義をくれ」

その言葉を聞き、彼らはようやくその部隊を離れ、
西に向かって逃げ延びることが出来ましたが、
その後、その部隊はほとんど全滅してしまったそうです。

若くして、終戦間際に狩り出されたヒトラーユーゲントの
子供たち。

彼らは、戦場で勇敢に戦い、そして散っていったものも
もちろんたくさんいました。

しかし、なかには今回の彼らと同じように、前線の指揮官の独断で
追い返され、生き延びた子供たちも少なくなかったそうです。

私は、このエピソードを聞いたとき、指揮官たちの心境を想い、
胸が熱くなりました。

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社会人として働き始めると、

「果たして、この仕事に意味はあるのだろうか?」

と思えるような仕事にぶち当たることがあります。

特に、先が見えない、または明らかに先がないと思える
仕事についてしまうと、仕事の意味が見いだせずに苦しんで
しまう人も多いようです。

特に単純な作業やつまらないルーチンな作業ではなおさらです。

終戦直前のドイツが、まさにこのような状態でした。
負けるとわかっている戦い。
自分は間違いなく死んでしまうとわかっている戦い。

しかし、その場から離れるわけにも行かず、最後まで
職務を全うしなければいけない。

それでも、せめて戦う意義を見いだそうとして
少年兵を追い返した指揮官たち。

その気持ちを想うと、彼らに手を合わさずにはいられません。
そして、先が見えずに意義を見いだせないような状況の中でも、

自分の仕事を全うするための意義を見いだし続けようとした姿勢
には頭が下がります。是非、見習っていきたいと思いました。

ここまで極限状態で仕事をすることはないでしょう。
ただ、どんな仕事にも意味があります。つまらないと思われる
仕事でも何かしらの意味があります。
単純で疲れるからやりたくない。それも分かりますが、誰かがこの
作業をしなくてはなりません。

特に無理が利く若いうちに、一番きつい無理を経験すると良いと思います。

これって本当にありがたいことです。

なぜなら、若いときに経験した無理がきつければきついほど、
その後の人生において、耐久性がつくんですよね。

また、そういった、厳しい経験をして、それを乗り越えておくと、

「あのときの無理を乗り越えたんだから、まだ大丈夫」

と言ったように、

過去の自分が今の自分を励ましてくれる様にもなるんですよね。

会社で採用するときに体育会系を重宝するのも、このことが言えます。
部活で頑張ってきた人って、続けることの重要性、苦しみや悲しみ、
皆で成果をあげる喜びを体で知っていますからね。

うち会社のメンバーにも、新人の若いときに熱が39度を超えるような状態で
会社に休もうと思って電話したら、上司に「ダメー」って言われたそうです。

それは高熱が出たからといって、それごときで仕事を休むんじゃないと
新人のときに伝えたかったのかもしれません。

逆に言えば、若い内につらいこと、厳しいこと、無理なことから逃げ回っていると、
その後の人生がもっとつらく厳しくなると思います。

歳を取るにつれて、仕事も徐々に難しく、大変になってきます。

そんなときに、自分のことを支えてくれる過去の経験が無いと、
踏ん張りがきかなくなってしまいます。

だからこそ、無理が利いて、失敗も許されるような若い時代には、
出来る限りの無理をしておくことが重要でしょうね。

ちょっとつらいから、難しいから、大変だから、と言ってそういう仕事から
逃げたりするのは、長いビジネス人生を過ごしていく上で、大いなる損失です。

案の定、上司になってもそのような辛い厳しい経験が少ないと自分に甘くなります。
若い時の苦労は買ってでもしろというのは、もっともだと思います。

2010年11月21日 | 社長ブログ