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変われる人、変われない人

今は自己啓発がブームになっています。
特に世の中がどちらの方向に進むのか見えない次代です。

私が参加している経営塾でも、自分の人格を高めたい、何か自分の中に核となる方向性を持ちたいと考えている人も増えています。

そのため「自分は変わらないといけない」を思っている人がほとんどです。
今、自分が変わらなくてもいいと思っている人は、よほどの自己意識の過剰な人ぐらいしかいないでしょう。

本来の「変わる」という意味は何なのでしょうか?
大まかに「他人も含めた周りの環境が変わる」ことと「自分自身が変わる」ことの2つがあります。

当たり前の話ですが、前者は自分では変化をコントロールすることができません。周りの人を変えるために行動することは本来は自分勝手なことです。それに他人を変えることは相当な力技でパワーも使います。上司という立場であれば、いろんなことで相手を変えられる立場であるでしょうが、それを押し付けられた方はたまりません。

もし、あなたの上司がに気に入らない人だったとしても、その上司の考え方や性格を変えて、あなた好みの上司になってもらう事はまず無理でしょう。

このように、環境面は、自分がコントロール出来る領域がほとんどありません。

しかし、自分自身に関しては、考え方や行動を、自らの意志で変えることが可能です。
そして現在は、環境面がめまぐるしく変わるようになった時代であり、その環境の変化に対して、自分自身が変わらないままの状態でいると、環境と自分自身とのズレが生まれてしまうことが増えてくるわけです。

だから、多くの自己啓発指導者が、皆さんに対して「あなたが変われ」といっているんです。

その中で、いくら自分を変えることは可能だとしても、変えたくないもの、変えることに抵抗があるものだってあります。他の人から見れば、何でそんなことに執着するのって疑問であっても、本人にとってはとっても重要なこともあります。その部分を突っ込まれると、最大限の抵抗をします。その部分を自分から仲間や友達にさらけ出せる人は幸せです。

私は、今、自分の納得のいく人生が歩めているなら、そのまま進めばいいと思います。もし納得のいかない人生ならば、環境の不遇を呪っているよりは、今できる自分を変えられることに取り組めばいいのではないでしょうか。

納得のいかないことを、行動を変えることによって、変わることも良いでしょう。周りからはセミナーや本で読んで、気持ちが変わっても、行動に移していないと何も変わっていないと同じです。

そこまで納得のいかない現状を、行動を変えずとも、考え方を変えることによって、受け入れてしまい、思い煩わずに生きて行くも良いとも思います。

要は、本人がどう生きるかを決めてしまえばいいと思います。

ただ、勘違いして欲しくないのですが、受け入れるのは現状であって、「今の自分の実力不足」というものを受け入れてあきらめてしまうことだけはしないで欲しいと思います。

ここは自分の努力で成長させることが可能、つまり自分で変えていくことが出来る領域です。

ヒンドゥー経の教えで、有名な言葉あります。
この言葉は松井秀喜選手の母校・星陵高校野球部の山下監督の言葉でもあります。

『心が変われば、態度が変わる。
態度が変われば、行動が変わる。
行動が変われば、習慣が変わる。
習慣が変われば、人格が変わる。
人格が変われば、運命が変わる。
運命が変われば、人生が変わる』

私はこの中で「行動が変われば、習慣が変わる」の部分が一番大事だと思っています。
行動も一瞬の行動では周りも認めてくれません。習慣が変わるまで行動を続けることが非常に大事なことではないでしょうか。

だから、この点だけは、簡単にあきらめず、休み休みで良いから行動が習慣化されるまで取り組み続けて欲しいと思います。

2015年06月12日 | 社長ブログ