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6/26 成功する人の12カ条、失敗する人の12カ条

とあるメールマガジンの記事です。
樋口武男氏(大和ハウス工業会長・CEO)のお話です。

立ち上がったばかりの山口支店長に命じられたのは、
昭和四十九年、三十六歳の時でした。

着任するとすぐに七十人の支店員を集めて、

「私はきょうから山口支店株式会社の社長として
陣頭指揮を執ります」

と宣言しました。
自分がすべての現場を見る、先頭を切って営業をする、
案件は自分の責任で即決する、という決意表明でした。

私はとにかく率先垂範で現場に出ていました。
自分の席に座っていることはほとんどなく、
車の走行距離は年に五万五千キロを超えていました。

支店の士気が下がらないよう、
気の緩んだ社員には厳しく接しました。

朝礼に遅れてくる者がいると、そのまま追い返したり、
終了するまで立たせたり、目に余る時は
連帯責任として課長以下全員に
往復ビンタを与えたこともあります。

営業目標を大幅に狂わせたり、
部下指導に抜かりのある管理職も同様でした。

僕は戦国時代の一騎駆けのように、
常に合戦場に向かって真っ先に飛び出すことを
心掛けていました。

ところが、駆けに駆けて後ろを向くと、
誰もついてきていないんです。

支店長が率先垂範しているのに、
なぜおまえたちは動かないんだ、とまた往復ビンタです。
支店の要である課長には、胸ぐらを掴んで
叱責したこともありました。

あの頃は毎晩、寝言で大声で怒鳴り散らしていた、
と女房が言います。まぁ、鬼と恐れられましたよ。

いま振り返れば、若気のいたりでね。
社員に僕の思いを理解させ、やる気を引き出す前に、
情熱だけで突き進んでいたんです。

だから張り切れば張り切るほど、四面楚歌になりました。

そんな折に、石橋オーナーが現場視察に来たんです。

一日挨拶回りに随行した後、風呂に誘われましてね。
気がつくと、湯船に漬かっているオーナーの背中に向けて、
愚痴をありったけぶちまけていました。

走っても走っても誰もついてこない。
支店長がこんなに孤独なものとは思わなかった、と。

オーナーは黙って聞いていましたが、
僕の愚痴が終わると、ひと言、こう言ったのです。

「樋口君な、長たる者は、決断が一番大事やで」と。

信念を持って進め。

オーナーは僕にそう諭してくださったのだと理解しました。

そのひと言で胸がスッキリしましてね。
翌日から社員一人ひとりと徹底的に対話を始めました。

住宅業界で勝ち進むにはお客様の支持が必要だ。
そのためにもサービス力が必要であり、
スピード対応が最大のポイントとなる。

お互いに本音でじっくり語り続けた結果、
社員は僕の思いを理解して頑張り始め、
翌年には全国の支店で一番の業績をあげたのです。

やっぱり社員のハートを掴んでやらないとね。
あの時どついた連中は、
後々までずっと僕を頼って相談がありました。

憎くてどついていたら、
ボクシングをやっていたやつもおったんだから、
やり返されてますよ。

理屈が通っていたら人が動くかというと、
そんなもんではない。
心がないと人は動かないんです。

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※樋口会長の「成功する人の12カ条、失敗する人の12カ条」
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●成功する人の12カ条
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1 人間的成長を求め続ける

2 自信と誇りを持つ

3 常に明確な目標を指向

4 他人の幸福に役立ちたい

5 良い自己訓練を習慣化

6 失敗も成功につなげる

7 今ここに100%全力投球

8 自己投資を続ける

9 何事も信じ行動する

10 時間を有効に活用

11 できる方法を考える

12 可能性に挑戦しつづける

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●失敗する人の12カ条
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

1 現状に甘え逃げる

2 愚痴っぽく言い訳ばかり

3 目標が漠然としている

4 自分が傷つくことは回避

5 気まぐれで場当たり的

6 失敗を恐れて何もしない

7 どんどん先延ばしにする

8 途中で投げ出す

9 不信感で行動できず

10 時間を主体的に創らない

11 できない理由が先に出る

12 不可能だ無理だと考える

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仕事をやっていると、漠然とこれは難しそうな仕事だから、
無理そうだから、やめておこうという気にもなります。

ただ、そこから逃げることは自分の器を小さくし、せっかくの
成長の機会を逃すことにもなります。最初からあまりに無理で
お客様にも迷惑をかけることが分かっている仕事は仕方ない
でしょうが、お客様視点で良いと思えるようなことは、
いろいろとご提案して取り組む必要はあるでしょうね。

それが、自分の自身のスキルアップ、しいては会社としての成長にも
繋がっていきます。

失敗する人の12カ条は、誰の心の隙間にもあります。
注意しなくてはいけませんね。

2011年06月26日 | 社長ブログ