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8/16 CoCo壱番屋の社長の書いた本。

CoCo壱番屋は、会社の近くにそして自宅の近くにもありよく行くお店です。
カレーは基本的に好きなので10日に1回は行っているでしょうか。。。

CoCo

この本はCoCo壱番屋の社長が創業してから上場し引退し現在に至るまでをまとめた本です。
私も宗次徳二さんには過去に2度程、交流会と講演会でお会いしております。
人間的とても素晴らしい方です。

何よりもここまで過酷な生い立ちの方が、ここまで誠実な人間にそもそもなれるものなのか?
もちろん本というのは1つの側面しか伝えていないので、全ては鵜呑みにできませんが、
ただ凄いの一言です。

この本の中で印象に残った文章です。

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よく本屋に行くと、「夢は大きいほうがいい」「願いは必ず叶う」などと主張する本が多く
並んでいるが、たんなる願望や幻想に過ぎないものが多く、文字通り、夢で終わってしまうことになりがちだ。

大きな夢を持つことをけっして否定するものではないが、持つ夢や目標の大きさに見合った努力をすることが前提となる。
でなければ無意味だと思う。

私はむしろ、現在の状況に流されず、真に頑張れば1年で叶いそうな小さな目標に取り組んでみることをおすすめする。

1年でひとつのきちんとした目標を達成し、それを毎年重ねていけば、私がそうであったように、ひょっとして奇跡が起こるかもしれないのだ。

たとえばレストランで働いているなら、誰よりも早くお店に行って、店舗周辺を掃除したりするのもいい。
誰よりもきれいに、そしてスピーディーにお皿が洗えるようになることでもいいだろう。
私も不動産会社のサラリーマン時代、誰よりも早く会社に出勤した。

まずは、さほどたいした目標でなくとも始めてみて、勤めている店で、あるいは社内の一部門でナンバーワンかオンリーワンを目指す。

次に全社でナンバーワンと、私のように単純に努力を続けていけば、必ず日本でナンバーワン、日本でわが社だけ、私だけと言えるものが結果として生まれるだろう。

とくに若いうちは行き当たりばったりでいいから、その日その日を全力で生きてみることだ。
大きなことを考える前に、手を抜かずに一日仕事をしてみて、その結果、目の前の人に喜んでもらえればいいのではないだろうか。

私は、世の中のすべての人に「CoCo壱番屋」のカレーを食べてもらおうなどと思ったことはなかった。
逆に言えば、認めてくれる数パーセントのお客様やファンの方がいればありがたいと考えてきた。

大きな夢や目標を持たない経営者は、傍から見れば魅力に欠け、行き当たりばったりで頼りなく映るかもしれないが、大きな夢を語る経営者は、得てして大言壮語に陥りやすく、自己陶酔の挙げ句、失敗するケースが多い。

壱番屋には、お客様を第一に考える「ニコ、キビ、ハキ」というモットーがあった。
これを針路に私たちはがむしゃらに取り組んできたのだ。

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個人や会社として大きな夢や目標を掲げることはとても良いことです。
ただ、目先の大きな目標に捕らわれすぎて、毎日のコツコツしたことをやらない人は
大きくは成長しないと思います。

1つ1つのことを凡時徹底が大事なんだと思います。

仕事の基本で最も重要なこと。
それは、小さなこと、平凡なことを軽んじることなく、徹底的に実行するという姿勢です。
挨拶ひとつとっても、とことん徹底すれば、それで本が書けるほどのレベルに達することもあります。

遅刻もしない。掃除をする。人の嫌味を言わない。間違いは認める。周りに気を使う。
基本的なことですが、案外周りはしっかり見ているものです。

仕事にまつわる小さなこと、平凡なことがしっかりできる人は、仕事をする上において大きな信用に
値することは事実です。また、そうした小さなこと、平凡なことがしっかりできない人は、
必ず大きな仕事においてもあちこちでミスをしたりするものです。

よく小さな仕事を軽んじ、自分はもっと大きな仕事をするために努力してきた、
というようなことを平気で言う人がいますが、
こうした人間がする仕事の多くは、だいたいにおいて自分勝手で程度の悪いものです。

組織で仕事をするということは、相手を信頼し、自分も人から信頼してもらうということが
前提となります。そしてその相互の信頼における期待度は、当事者達のビジネス経験とともに、
また年齢とともに、大きくなるものです。年々大きくなる他人からの期待に、相応しい範囲で
応えられれば人間関係は上手くいきます。

一方、期待を下回る場合は、期待を裏切るわけですから、いつも相手を落胆させることになります。
約束を破ることはもっともいけないことですが、納期より少し前日に仕事を仕上げるなど
相手の期待を上回る仕事をしていかないとこれからの企業は生き残れないでしょうね。

自分自身は成長しているつもりでも、相手の期待は(キャリアや年齢に応じて)年々大きくなることを
理解しなければいけません。それが理解できないと、「自分なりに頑張っている」という理由で、
自らを客観視できなくなります。自分を客観視できない人は成長が止まってしまいます。

当然、評価もされませんから、だんだんひねくれてきます。成長できずに、ひねくれてしまっては
本当に惨めです。まわりは哀れみこそすれ、同情はしてくれません。本人にしてみれば、
「誰も分かってくれない」ということなのでしょうが、本当に分かっていないのは自分であることに
気付かなければいけないですね。

無限の可能性を秘めた大事な人財を活かすも殺すも会社次第です。
本当に大事なことをしっかり伝え、仕事ができる人財を一人でも多く創り上げることが
組織の発展には欠かせませんね。

2010年08月16日 | 社長ブログ