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8/7 自責と他責について

自己啓発本やセミナーとかで、よく取り上げれている話に
「自責と他責」という言葉があります。

一般的にこれらの言葉で定義されているものは

自責:起きた結果をすべて自分の責任と受けとめる
他責:起きた結果をすべて他人の責任と受けとめる

と言われています。

そして、本の中や講師たちは、

「他責はいけません。自責でいきましょう」

といった事を伝えています。

あるコンサルタントの方などは、

「電信柱が高いのも、郵便ポストが赤いのも、
すべては社長のせいである」

とまで宣いまして、社長ともなると、ここまで自分の責任と受けとめなければ
行けないのか、と唸ってしまいます。

しかしながら、この話をストレートにしてしまうと、
たいていの方は、

「起きた結果を全て自分のせいとして受けとめることなど無理だ!」

と考えてしまうと思います。

全ての出来事を自分の責任だなんて受けとめることなど
現実的に不可能だし、そもそもそんな事実はあり得ない。

世の中の出来事は、自分以外の人間によっても引き起こされて
いるのだから、自分ばかりが責任を負っていたら身が持たない。

だいたい、この間のトラブルだって、俺のせいじゃなく
部下のあいつが云々、上司のあいつが云々……

といった感じに考えが流れていき、いつしか他責が始まって
しまうというのが、実際のところだと思います。

しかし、結果が思うようにいかないからと、他人ばかりを責めて
いたとしても、状況は変わらないというのも事実です。

では、どうしたら、ストレスなく、なおかつ、現状を変える事が
出来るような、自責の思考を身につけられるのでしょうか?
難しい問題であります。

とある本には部下の立場で、自責思考を認められない人たちから、

「部下が他責になる一番の原因は、上司が他責だからだ」

「上司が問題の原因を部下のせいにして部下を攻撃する。
だから部下は自分を守るために他責にならざるをえない」

「部下が他責から自責になるためには、まずは上司から先に
変わらなければならない」

というメッセージが上がっています。

本来、自責思考で言えば、原因も全て自分にあり、と考える
はずなのですが、

「おっしゃるとおりであり、ごもっとも」

と認めてしまうのが本来なのでしょうが、なかなかできません。

その上で、対策については、

「言っていることは正しいけれど、他人を変えることは難しいから
自分から変わりましょうよ」

と考えるのが、結果としては一番解決には早いでしょうね。

部下と話をしていて、他責の考え方で話を続けると、
部下も自分も守るために責任を他のせいしてしまいます。

こちらが変わることで、前向きな話もできるでしょうし、それによって
冷静に物事を捉えることができ、問題解決も早まります。

お前のここが悪い、お客様がわがままだったから、上司の対応が
悪いから納得できないでは何も話が進みません。

そうして、自分で全てを受け入れた状況においた上で、
今後、自分が何かしら対策として出来ることがあるとしたら
何があるだろうか、ということを考えてみることも大事です。

例えば、上司や部下に対して、何かしらの働きかけが出来る事はないだろうか。

他にも、自分の立場で出来る事、やっておけることはないだろうか。

それを一生懸命探し出して、見つけたことを、自らの責任を持って実践する。

面白いことに、自分が出来る対策に集中し、それに責任をもって
取り組んでいくと、結果が少しは変わってくると思います。

その変化の手応えを感じられるようになると、今まで結果を
100%他人の責任として考えていた自分が、

ひょっとしたら、自分にも多少の責任があったのかも

と思えるようになるのでしょうね。

それは、決して自分を責めたり苦しめたりする、といった責任追及の自責ではなく、

自分には結果を変える力がある

ということに気がつけるということなんですよね。
こうなってくると、仕事も人生も面白くなってくるんだと思います。

今まで、ひとのせいにばかりして、納得のいかない結果しか
出せなかった自分が、自分自身の責任を持った行動によって、
多少なりとも納得のいく結果が出せるようになる訳ですから。

とはいえ、まだまだ

「電信柱が高いのも郵便ポストが赤いのも全部自分のせい」

とまでは思えません。

今でも、ついつい、自分の責任と受けとめる前に、
他人のせいにしてしまったりすることも良くあります。

でもいつかは、全てを自責思考で行けるようになりたい
と思っています。そうなったら、今よりもっと楽しく
やり甲斐のある人生が送れるだろうな、と思います。

なぜなら、他責思考がなくなり、自責思考で満たされるように
なれば、他人に振り回されることがなくなりますからね。

どうにもならないことを恨んだり呪ったり、あいつが悪いと
人を責めることなどがなくなり、すべて自分の責任とどっしり
構えながら、自分の出来る事に徹底的に取り組んで行く生き方が
理想の生き方の1つであると思います。日々勉強ですね。

2011年08月07日 | 社長ブログ