新着情報

Information

9/11 ミリオネア、ラリー・エリソン(オラクルCEO) のスピーチ

ネットにあった興味深いお話です。

やっと手にした卒業証書。でも、これでスーパーリッチの仲間入りができる
かというとそんなことはない。卒業証書など大金持ちになる上で何の役にも
立たないものだと、大学を中退したオラクルCEOがコーネル大卒業式の式辞
で述べ、波紋を呼んでいる。

「エール大卒業生諸君にひとつだけ頼みがある。今座っている席の
周りをじっくり見回して欲しい。左に座っている同級生。右に座っ
ている同級生。いいかね。では、今から10年後、あるいは30年後の
ことを思い描いてみるんだ。君の左の人間は、おそらく人生に失敗
しているだろう。右の人間はどうか。負け組だ。間の君は?さて、
答えが分かるかな?敗者だ。みんなまとめてルーザーだ」

「実のところ本日私が目の前にしているのは、輝ける未来の産業を
担うリーダーではない。何千人という敗者予備軍だ」

「ムカッときたかね。無理もない。しかし考えてもみてくれ。何故
このローレンス・”ラリー”・エリソンという大学を一度も出たこと
のない男が今こうして全国有数の名門大卒業生を前にこんな暴論を
ぶちかますことができると思うかね?理由は簡単だ。このローレン
ス・”ラリー”・エリソン、地上で2番目の金持ちが大学中退組で、
諸君はそうじゃないからだ」

「ビル・ゲイツ、地上で1番目の金持ち…まあ、今のところはね…
が大学中退なのに、諸君はそうじゃない」

「ポール・アレン、地上で3番目の金持ちが大学中退なのに、諸君
はそうじゃない」

「マイケル・デル、番付け9位から急浮上中のこの男も大学中退だ
が、諸君は何度も言うが、違う」

「はは~ん、本当に怒っているね。気持ちは分かる。なので少し慰
めの言葉を言おう。諸君がここで過ごした4年か5年の間に培った人
脈と勤勉さ、言葉セラピー、それはきっとこの先も役立つはずだ。
この人脈に絡まれて道を転げ落ちても生涯、言葉というものに癒さ
れていく。大学を中退しなかったが故にビリオネアになれない諸君
にとってそれはとても貴重なことだよ」

「もちろん中にはスティーブ・バルマーのようにがんばって番付け
の10位、11位まで駒を進める人間がもしかしたら君たちの中からも
出てくるかもしれない。たぶんね。ま、記録の上では彼も少し遅れ
て院をドロップしているが」

「ここまで聞いて“自分にはもうどうすることもできないのか”、
“もう望みがないのか?”と思っている人もたくさんいるだろう。
実はその通りで、もう手遅れだ。諸君はあまりにも多くのことを知
り過ぎた」

(以下暴言続く。最後は警備員が壇上から引き摺り下ろすシーンで幕)

原文サイトはこちら
http://www.satirewire.com/news/0006/satire-ellison.shtml

翻訳提供サイトはこちらです。
http://longtailworld.blogspot.com/2005/12/larry-ellisons-commencement-speech.html

———————————————————————————————-

実に面白いスピーチですね。

しかし、このスピーチは非常に示唆に富んだものだと私は感じます。
それは、彼の最後の一言にある

「諸君はあまりにも多くのことを知り過ぎた」

と言う言葉に集約されているように思います。

いろんなことを知っていることは果たして良いことでしょうか。

いろいろと知っていることで、不幸にしていることもあります。

また、自分の中で決めつけてしまっていることで、自分の可能性を
狭くてしている場合もあります。

知識を知っていることで良いことも多くあります。
その知識を知っていることで、会社や事業もうまく行くこともあります。
何かうまくいかない場合は、知識があることで今までの壁を破って
新しいステージにいけることもあります。

ただ、知識を知っていることで悪いこともあります。
いろんなことを知っているだけで、その人の行動を止めたり
制約するような働きかけをします。

自分の夢や目標があったとしても、それを達成できない理由を
あれこれとあげて、やる気をなくします。

そんな人が実は多い気がします。

・この仕事は初めてで今までやったことがないから、やらない方が
よいのではないか。

・そんな夢物語を語っても、決して実現できないのではないか。

・現実的にそんな無茶なことをしてどうするのか。

などなど、自分自身の心の声もそうだし、周りからも言われます。
そして多くの人が、やる気をなくします。

知識を持つことで、自分のプライドや仕事で満たされて満足度は
上がるものの、その知識によって実は自分が思い通りに行動できない
ことに気づいていないのではないでしょうか?

今回の話のように、逆に知識をもたない人の優位なこともあります。
ただし、ちゃんと行動を伴わないとだめでしょうね。

知識がない行動派は、あれもこれも手を出します。
もちろんいろんな失敗をします。ただ、それは全て自分の血や肉となって、
本当の知識になります。

行動しないで知識ばかり持つ連中に馬鹿にされながらも、
しだいに頭角がでてきます。

そういう人間が、知識を身につけると恐ろしいことになります。
知識に振り回されることなく、本当の知識を使って行動をしていくので
具体的な成果がでないわけがありません。

学生時代は、授業で覚えたことを、そのままアウトプットするだけで
よいから一生懸命ただ学ぶだけ、覚えるだけでよいでしょう。

しかし、社会に出たら、その知識を使って、社会のために会社のため
しいてはお客様のためにアウトプットする必要があります。
そのアウトプットはただ学ぶだけでは活かせません。
具体的な行動によってのみ、アウトプットできます。

私の好きな言葉に「知行合一」があります。
これは中国の陽明学の教えの一つです。

知ることと行うことは同じですよという意味です。
いろんな本を読んだり勉強しても、行動が伴っていないと意味がありません。

よく本を読んだり、セミナーに行ったりして満足している人がいます。
本当はそこで学んだことを1つでも持ち帰り、具体的に実行に移すことが
大事だと思います。

そこで失敗してもいいんです。
行動して失敗したことは、自分の貴重な財産です。
体で失敗を覚えているので、二度と同じ失敗はしないでしょうね。

それができる人間のみが会社からも社会からも評価されます。
そのため、ただ学ぶだけでなく、行動を伴って社会にも貢献できるように
知識を活用していきたいですね。

注:このラリーネルソンのスピーチですが、実際には本当の話ではなく、
ネット上ででっち上げられた、真っ赤な偽物だったそうです。
それでも噂がネット上に伝わるような人物である、深い話ですね。

2010年09月12日 | 社長ブログ